買取専門店として、全国に展開している「おたからや」。2022年に入っても怒涛の勢いで新規オープン店舗を増やしている、勢いのある企業です。
そんな「おたからや」に対して、おたからやフランチャイズ被害者の会というのが立ち上がっています。一体なぜこのような会が立ち上がったのでしょうか?運営会社のいーふらんがどのような会社なのかもあわせて調べてみました。
おたからやフランチャイズ被害者の会について解説

おたからやフランチャイズ被害者の会とは、「おたからや」フランチャイズ加盟により被害を受けたオーナー達が集まって発足した会のようです。
2021年10月に開設されたサイトを通じて、本部に不満があるオーナーや、すでに閉店した元オーナーなどの賛同者へ、提携している弁護士を無料で紹介しています。
また、実際に被害を受けた加盟店のオーナー、社員や元社員から匿名にて情報を集め、現在裁判をしている方々への情報提供も行っているようです。
被害者の会が発足された背景

被害者の会が発足されるくらいですから、不満をもつ社員や被害を受けているオーナーが多くいることが予想されます。
ここでは、おたからや被害者の会が発足された理由について、掘り下げて詳しく解説をしていきます。
不満がある人が発足した
元々被害者の会が発足された背景としては、運営者自身がおたからやフランチャイズ契約の中で、不利益を受けたことが理由のようです。
被害者の会のHPにも「全国に我々と同じように、おたからやフランチャイズ契約でお困りの方が数多くいるのが現状である。」と記載してあります。
ここからは、被害に遭ってきた過去のある、本部に対して不満を抱えている人が発足し、運営している会であるということがうかがえます。
すぐに閉店したオーナーが複数いた
おたからやを開業したものの、すぐに閉店したオーナーは複数います。
オープン後なんとか半年耐える店が50%、その後6ヶ月で残った店のうち50%が閉店するほどの閉店率のようです。
つまり1年後には75%が撤退しているのがおたからやの現状です。
2019年以降、およそ600店舗増店していることを考えると、その75%にあたる450店舗が閉店している計算です。
現状おたからやの店舗数は、全国で1300店舗となっています。おたからやだけでも各都道府県に平均27店舗ある計算です。
他にも買取業の店舗があることを考えると、非常に競争が激しく、閉店に追い込まれるオーナーが複数いることも十分考えられることでしょう。
一方的な指示変更による本部への不満があった
おたからやのフランチャイズ契約では、本部から行われる指示変更に不満を抱えるオーナーも多くいたようです。
ブランドバッグは当初複数のブランドを査定していたものの、突然特定のバッグしか査定をしないように変更をしたり、そもそも買い取った商品の販売先を本部のみに限定されたりなど、不利益が生じるような指示が行われれば不満に感じるのは仕方のないことなのかもしれません。
一方で、価値の有無は時代とトレンドで変化しますし、販売先も本部指定とはいえ買取保証があるのであれば、安心して買取ができるという利点もあります。
株式会社いーふらんとは?おたからやを運営している会社の実態

株式会社いーふらんは2000年3月に設立された会社ですが、事業開始から含めると45年の歴史がある企業です。
見込み売り上げは400億円を超え、わずか3年の間に業績が4倍と急成長している企業でもあります。
買取事業の他に、高級宝飾・時計・地金事業や、ヘルスケア事業、ゴルフ事業、不動産事業や水素吸入事業など、複数の事業を展開しています。
そんないーふらんですが、メインの事業は「おたからや」運営、フランチャイズ展開を行っている、高級宝飾・時計・地金事業となっています。
現在では、売上1,000億円企業を目指し、フランチャイズの拡大を行っています。
おたからやフランチャイズ(FC)のメリット3選

フランチャイズを利用して、独立・開業を目指す人も増えています。しかし、どの会社のフランチャイズに加盟するかは悩むところです。ここではおたからやでフランチャイズ加盟するメリットについて3つのメリットに分けて解説します。
おたからや自体の集客力が高い
おたからやでフランチャイズ加盟するメリットの1つ目は、「圧倒的な集客力の高さ」です。買取事業を専門として20年以上のチラシ広告のノウハウを保有しています。
また、メディアにも多数掲載され、知名度や注目度も高くなっています。2022年だけでも以下のメディアに掲載されています。
2022年1月9日 | テレビ朝日 | ビートたけしのTVタックル |
2022年3月1日 | TBS | Nスタ |
2022年3月3日 | 日本テレビ | 情報ライブ ミヤネ屋 |
2022年3月7日 | テレビ朝日 | スーパーJチャンネル |
高収益を得られる可能性が高い
おたからやのフランチャイズでは、高収益を得られる可能性が非常に高くなっています。というのも、買取専門ですので、商品の在庫を持つ必要がありません。
そのため、わずか2坪の敷地で、1人でも運営できることから経費がほとんどかかりません。なので、得た利益のほとんどが自分の利益となります。
さらに、おたからやのフランチャイズは、本部が相場よりも高く買取ってくれるシステムになっています。経費がかからず、高価買取をしてくれるので、結果的に高収入を得られる可能性が高くなっています。
在庫リスクがない事による安心性の担保
通常買取業であれば、質屋のようなイメージで、買取を行ったあと、その店舗で値段をつけて販売するのが一般的です。
ですが、おたからやのフランチャイズでは、本部が買取を行ってくれるため、商品の在庫を持つ必要がありません。
商品を買い取るにしても、売れ残りのリスクを考えたら、買取に対して慎重にならざるを得ませんが、買取先が決まっていれば、心理的に安心して買取を行うことができます。
結果的に、多くの買取を行うことができるため、お客さんからしても、買取をしてくれる安心感から買取店として選んでもらえる確率が上がります。
現在加盟しているオーナーさんの声
現在、フランチャイズとして加盟しているオーナーの声を集めました。以下でご紹介します。
「ほかの買取専門店のフランチャイズもいろいろと比較しました。なかでも『おたからや』は、出店コストの安さはもちろんですが、出店ペースがほかよりも圧倒的に早いんです。加盟する前からスピード感のある多店舗展開を見据えていたので、スピード感が合わないと計画が崩れてしまう。なかにはスピード感が合わずに候補から外した本部もあった一方で、『おたからや』なら計画通りに出店できそうだったので加盟することにしました」
引用:https://fc.dai.co.jp/interview/1077
出店コストの安さで、加盟を決めたようです。
「その後も定期的に折込チラシを撒いていて、9月は135組、10月は180組など、本当に多くのお客さまにご来店いただきました。ちなみに10月は、900店舗近くある全国の『おたからや』のなかで3位の売上でした。買取専門店は固定費が安く、利益率が高いのがいいですね。運送の場合、トラック1台で月のリース費用が50~60万円はかかり、さらにはガソリン代や高速道路代が必要です。なので、ここの家賃よりも遥かに高くなってしまう。もちろん買い取った商品にもよりますが、1回あたりの利益率が運送業より高いのも魅力ですね」
引用:https://fc.dai.co.jp/interview/1079
開業からわずか3ヶ月で全国3位の売り上げを叩き出されています。
おたからやフランチャイズは固定費が安いこと、利益率の高さから、すでに他の事業をしているオーナーの方も、勝てる事業として参入されていることが多いようです。
関連リンク:フランチャイズってどんな仕組み?フランチャイズ経営のメリットとデメリットも解説!
株式会社いーふらん事件を解説

株式会社いーふらん事件とは、横浜地方裁判所にて平成29年5月31日に判決が出た判例です。事件の概要は、フランチャイズ加盟店のオーナーが、契約の合意解除後に競業(中古品の買い取り事業)を行っていたことが発覚し、本部がオーナーに対して違約金を請求したという事案です。
本部側はオーナーに対して、フランチャイズ契約を結ぶ際に競業禁止の旨と、競業禁止に違反した場合はロイヤリティの36ヶ月分を違約金として収めなければならない契約を定めていました。それに対しオーナー側が、競業禁止が営業の自由を害するとして、本部を相手取って裁判を起こしたものです。
結果的に、競業禁止自体は有効であるが、36ヶ月分の違約金は高額だとして無効となり、6ヶ月の違約金の支払いが命じられることとなりました。
関連リンク:株式会社いーふらん事件とは?気になる裁判の結果も解説
フランチャイズ契約の注意点

フランチャイズ契約でトラブルに巻き込まれてしまうケースは多々あります。なかには訴訟に発展してしまい、泥沼化してしまうようなものもあります。ここではフランチャイズ契約をする際の注意点について解説していきます。
数字単位で契約書の内容を確認する
フランチャイズ契約でトラブルに発展してしまう原因は、契約書の中身を十分に確認せず、メリット面だけを見て、契約を交わしてしまうことです。
契約書は細かい数字までしっかりと確認することで、契約においての認識違いを防ぐことができ、トラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。
ここでは、契約における細かな数字の面についてみていきましょう。
違約金とは
フランチャイズ契約において、違約金が発生するケースは2パターンあります。
- 解約に対する違約金
- 競業や商標権侵害による契約違反に対する違約金
具体的に「解約に対する違約金」とは、フランチャイズ契約書で最低の契約期間が定められているのに対し、加盟店都合によって契約期間満了前に解約する場合に発生する、運営元から請求されるお金のことです。
契約によっては、最低契約期間を定めていないケースもありますので、契約時にはきちんと確認しておくことが重要です。
もう一つが、「競業や商標権侵害による契約違反に対する違約金」です。文字通り、違反が発覚した際に、フランチャイズの運営元から請求されることがあります。
ロイヤリティとは
ロイヤリティとは、商標や商品のロゴ、経営ノウハウの指導や教育を継続的に受ける代わりに払う対価のことです。
こちらは開業後にフランチャイズ元に対して、継続的に支払う金額になります。新規開業であっても商標やロゴを使わせてもらえることで、その企業のブランドを借りることができるため、知名度がある状態でオープンすることができるメリットがあります。
ロイヤリティには、2種類あります。
- 決まった金額を支払う「定額方式」
- 決まったパーセンテージで支払う「定率方式」
ロイヤリティは一概にどれがよくてどれが悪いということはありません。
いずれにせよ、支払うロイヤリティに対して、提供される対価のバランスをみて決定するのがいいでしょう。
おたからやの場合は、定額方式となっており、月額35万円を支払えばよいことになっています。
システム使用料とは
システム使用料とは、フランチャイズ本部の構築や新しくオープンする加盟店の支援など、加盟店全体の管理を本部が行うために、データの管理を行ったりバックアップを行ったりというようなシステムを組む際に必要な資金を、本部だけでなく加盟店全体で負担するための使用料金のことです。
フランチャイズ立ち上げ当初にこういった大規模なシステムを構築しようと思うと、立ち上げの段階では資金的に不足している企業も多く、資金的に厳しいのが実情です。
そこを加盟店全体で負担することで、本部や構築やフランチャイズシステムの構築を素早く実施するためのシステムとなっています。
おたからやの場合は、システム使用料といった記載はなく、ロイヤリティの中に含まれているのではないかと思われます。
中途解約におけるペナルティはあるのか
フランチャイズ契約において、加盟店が中途解約をする場合、違約金や解約一時金に関する規定が存在します。
タイミングによっては、違約金がかなり高額になるケースもあることから、大きなトラブルに発展することも多々あります。
ですが、おたからやのフランチャイズ契約の場合、解約時に違約金を請求されることはないようです。
とはいえ、あくまで現状での契約条件となります。実際に契約をするときには、内容が改変されていることもあり得るので、契約時にはしっかりと確認することが必要です。
競業避止義務にあたる可能性はあるのか
おたからやでは、契約終了時に競業を行うことを固く禁じています。フランチャイズ契約時に競業行為禁止に関する規定にサインをしなければ契約を結ぶことができません。
平成29年に判決が出た株式会社いーふらん事件では、競業行為を行ったオーナーに対して、本部が違約金の請求を求めています。判決でも競業行為に対して有罪との判決が出ているため、競業避止義務を破るとロイヤリティで6ヶ月分程度の違約金を支払う必要が生じます。
おたからやがいい会社である理由3選

おたからやは20年以上買取事業をおこなってきた業界の老舗です。知名度やブランドも他の企業と比較すると高いものになっています。
そこで、これからおたからやのフランチャイズを考えている方に向けて、おたからやのフランチャイズをおすすめする理由を、3つのポイントからお伝えしていきます。
事前入金によりキャッシュフローで困らない
おたからやでは、店舗で買い取った商品を本部に送るシステムを採用していますが、その商品が本部に届く前に、事前入金してくれる仕組みを導入しています。つまり、運転資金のサイクルがとても早いということです。
通常であれば、商品を送って、正式に買取金額が決まり、その後振り込まれるのが一般的です。ですので、資金力がないときは、買取りしたい商品を支払えるお金がないために諦めなければいけない場面が出てきます。
その点、おたからやでは事前に入金してくれることで、資金不足に陥ることなく、結果的にライバル店舗より多くの品を買い取ることが可能となります。
査定サポートがある
おたからやでは、査定未経験のオーナーであったとしても店舗を運営できるように、査定サポートという仕組みがあります。
これは、買取を行う際に品物をスマートフォンで撮影し、写真を何枚か本部へメールを送ると、本部にいるプロの査定員がリアルタイムで品物を査定して値段をつけてくれる仕組みです。
ですので、おたからやでは知識や経験なしの状態からだったとしても、初月から適正価格での買取ができるため、買取における失敗リスクを減らして運営ができます。
初月から黒字化が見込める
おたからやで開業すれば、在庫を抱える心配がなく、知識がなくても本部のプロが査定をサポートしてくれます。相場より高く本部が品物を買ってくれるため、集客さえできれば、初月から事業を黒字化して運営することも十分可能です。
さらに、近年ではコロナによる先行き不安定な時代に対して不安を感じる人も多く、不安を和らげるために不用品を売って、現金化する人も増えています。
市場規模的にも右肩上がりで、約3兆円規模となっており、市場の流れやトレンドから判断しても、事業を黒字化させやすい傾向にあると言えます。
【結論】おたからやはメリットが大きい会社
おたからやには被害者の会が発足されていますが、実はそのサイトを詳しくみてみると、具体的な事例や被害の状況がほとんど記載されておらず、中身がペラペラであるとわかります。
実際、査定サポートや事前入金のシステムなど、事業を新規に立ち上げるにあたって、これほどまでに手厚いサポートの会社はほとんどないでしょう。
おたからやはフランチャイズを検討されている方におすすめの事業と言えます。
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